ハリーポッター

後期の授業が始まって、月曜休みの生活が戻ってきた。
授業準備もあるし、リゾートに出かけるのは我慢する。
前売り券を買ったままになっていた『ハリーポッター不死鳥の騎士団』を観に行く。
辛うじて字幕版が一回だけ上映されていた。
映画館まで薄暮の公園をチャリで駆け抜ける(上映中のビールのためであるが)
こんなに大きくて季節感たっぷりのいい公園がありながら、あまり訪れることはない。
ベランダからの緑の移り変わりを楽しむくらい。勿体ないな〜。


さて、映画の方は…
新たな人物やクリーチャーが登場すると原作で想像していたものとのギャップをまず感じることになるが、
馴染みの登場人物たちの成長ぶりやイギリスを代表する名優たちの怪演ぶりによってうまく融和されていく。
ただし、描かなければならないエピソードが多すぎて、映画の進行は慌ただしい。
物語も主人公の孤独感や、体制側の無理解、一方的な抑圧を延々と描くために、ザラザラとした気分でストーリーを追わなければならない。
前作までには、クディッチのゲームや魔法競技会のような単純にエキサイティングな場面もあったが、
物語の終盤に差し掛かって、それも難しくなってきているということか。
CGで描かれる映像の魔法の世界も、もはや慣れてしまったのか、度肝を抜かれるようなこともない。
来年公開になる『ライラの冒険』(原作はP.プルマン「黄金の羅針盤」)の予告編を見た。
ロード・オブ・ザ・リング』以降、『ナルニア国物語』などファンタジーの大作の映画化が大はやりだが、
『ライラ』の世界は、宗教観がベースにあるヨーロッパ的なもので描き出すのはさらに難しいと思う。
原作のファンタジックな部分を実際の映像で表現する面白さはあるだろうが、
映画は映画のためのプロットで勝負する姿勢に立ち戻ってほしい。
帰宅後、CATVで『Love actually』をやっていたので思わず観た。
ハリーポッターにも登場していた、アラン・リックマンエマ・トンプソンがやはり上手い。
リチャード・カーティスの脚本も抜群。こんな映画をもっと観たい。