books:『さらば、ベルリン』ジョゼフ・キャノン

文庫本で上下刊1000ページ超の大作。
読み甲斐はあったが、どんどん先を急ぐように読めた。
原題の『The Good German』(善良なドイツ人)の意味合いは、
物語の最後に、なるほどと思わせるものだったが。
S・ソダーバーグによって既に映画化されているという帯の情報によって、
主人公はキャスティング通りの、ジョージ=クルーニー
ドイツ人女性のヒロインはケイト=ブランシェット、
ユダヤ人系のアメリカ軍、地方検事はトビー=マクグァイアと
頭の中では、彼らが台詞を喋り、物語を生きていた。
ソダーバーグがどのように映像化したのか、早く映画を見てみたい。
また、会話劇の達人と評される筆者の他の作品も読んでみたい。

さらば、ベルリン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

さらば、ベルリン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

さらば、ベルリン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

さらば、ベルリン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)